2024年8月27日火曜日

平和の世界が広がりますように★

  YMCAたかつ保育園

8月は平和月間。
幼児クラスで、平和についてみんなで考えた貴重な温かい時間を紹介します。

幼児クラスでは毎週月曜日、礼拝があります。

そこでは聖書のお話、また身近な出来事から子どもたちがキリスト教、神さまに触れることが出来るような時間があります。

8月の礼拝では、平和にちなんだお話がたくさんありますが、「ちくちくとふわふわ」という絵本を読んだ礼拝がありました。

チクチク言葉(言われて悲しい言葉)、ふわふわ言葉(言われて嬉しい言葉)についての絵本。言葉にはいろいろな種類があって、時には嬉しくなったり、時には悲しくなったり。伝え方で大きく変わります。

そんなお話を聞いて、年長児のあるお友だちが「もう一度みんなに読みたい。最近、喧嘩が多いから。」と呟いていました。
そんなつぶやきが続いていたので、保育者が読むのではなく、その子自身にみんなにお話してもらうことにしました。

みんなに話す前に、保育者とその子と話し合い、喧嘩を少なくするためには”バカ”とかチクチク言葉は言わない、たくさんふわふわ言葉を言う、叩いたりしないで言葉で伝えるなどその子自身、どうしたらよいか考えていました。

そして、保育者が手伝いつつも、思いをしっかり伝えてくれました。
子どもたちは身近にいるお友だちが困っている姿を見て、とても真剣に聞いてくれました。
「どうしたの?」「わたしもそうおもってた」「そうだよね」とみんなは味方です。

読みたかった絵本ももう一度みんなに向けて読みました。
読むのは保育者でしたが、この子からの思いはしっかりとみんなに届きました。

どんな言葉がふわふわ言葉で、チクチク言葉なのかみんなが分かるように、貼ってみたらわかりやすいね!となったため、みんなでふわふわとチクチクの紙にそれぞれ書いてみる事にしました。

文字を書くことが難しくても、思いは一緒。

これは言われたら悲しいよね。などとお友だちと話す姿も。

これは言われたら嬉しいな。

チクチク言葉だと分かっていても、思わず言ってしまって悲しませてしまう事ももちろんあるよね。
自分の思いを伝えるのは本当に難しいですね。

こんなに集まりました。

日々の保育の中でも、時々見て、心落ち着かせたり、チクチク言葉もどうしたらふわふわ言葉にできるか考えたりしています。

お友だちとも沢山ぶつかり合いながらも、みんなが笑顔で安心して思いを伝え合える環境を私たちも守っていかなければならないですね。


他にも…子どもたちはお友だちが大好き。
その中で、クラスのお友だちの好きなことは少しずつ分かるように。
幼児クラスは3クラスが合同に過ごす時間もたくさんあるからこそ、他のクラスのお友だちの好きなことが気になる姿も増えています。
「あの子は何が好きなのかな?」「もしかして、でんしゃすきなの?」などと話す姿も。

そんな姿もある中で、子どもたちが好きなものをすき!と言え、みんな違うことを知ることで、もっと平和な世界が広がることを祈って、一つの絵本を読みました。

表紙から分かるように、好きなことも、苦手なことも違うけれど、仲良く遊ぶお友だちのお話。
この絵本を読んでいる時にも、「おれといっしょだ!」「わたしはそれにがて~」とたくさんの反応がありました。その反応を大切にしたいですね。

1人ずつ好きなものを好きな色の洋服に書いてみる事にしました。
「〇〇くんはこれでしょ!」と良く知っていたり、「それもすきなんだ!」と新しく発見する姿も。

人や物、場所や色。

好きな物を自由に書いている時の子どもたちの表情はとても輝いていて、守りたい笑顔です。

それぞれ違う好きなものを持っているみんなが手を取り合って、助け合える平和な世界が広がっていきますように。

この壁を見て、好きなものをすきって言っていいんだ!みんなちがって、みんないいね。とほっと安心できる場になるといいなと思います。

8月で平和月間は終わりますが、これからも普段の生活の中でも子どもたちとどんな瞬間に平和を感じられるか、また、友だちとどんなときが平和かなと日々考えることを大切にしていきたいです。

YMCAたかつ保育園 長部