ぺんぎん組で飼育していたアゲハチョウの幼虫が成虫に羽化しました。
青虫が蛹になってから毎日そわそわと見守っていた子どもたち。
「触っちゃだめだよ」「何してるの?寝てるの?」「動いた!」と、興味津々。
脱いだ青虫の皮も見つけてじいっと見つめていました。
ある日、朝登園するとクロアゲハになっている姿を発見しました!
わくわくしながらみんなで園庭に連れていきました。
先に遊んでいたあひる組の友だちも一緒になって、いざネットを開けてみると中々飛び立たないクロアゲハです。
保育者が手に乗せると、みんなが見守っているのが伝わっているかのように羽をひらひらさせてくれました。
子どもたちは「わあー!」と笑顔で大喜び。
誰かが自然に「がんばれ!」とチョウチョウに応援を始めると、口々に「飛んで!」とエールが送られました。
それからゆっくりとチョウチョウは飛び立ち、二回、円を描いてから遠くへと飛んでいきました。
「ばいばい!」と手を振ったり、目をキラキラさせて見つめる子どもたちが本当にチョウチョウに見えているのかな、と不思議な感動を覚えました。
見えなくなるまで見守ってから、「またすぐ遊びに来るよ」と教えてくれた子がいました。
小さい青虫から世話をしたり見守ったりして一緒に過ごす中で、ぺんぎん組の子どもたちにとっては友だちのような存在になったのかな、と驚かされました。
それから戸外遊びでアゲハチョウを見ると、思い出したように「チョウチョウだ!またきたね」と笑顔で言っている子たちもいます。
夏の始めに小さな友だちができた、素敵な経験が出来ました。
(たかつ保育園 松岡)